自分たちが子どもの頃は、「不登校=いじめ」なイメージでした。
自分の子どもが小学校に入学して、30年ぶりにこの世界の戻ってみると・・・
もう、右も左も不登校、行き渋り、保健室登校・・・
直接知ってる子だけでも、片手の指では足りないくらいです。
現在確認できる一番新しいデータは2019年度。小中学校の不登校は18万人。
「保健室登校」や、「午前中だけで帰る」、「給食だけ食べる」等で出席扱いとなり、
欠席が年間30日に満たなければ、不登校にカウントされないので実情としてはもう少し多そうです。
文科省の調査によると、理由第一位は「無気力、不安」。以降「友達関係」「親子の関わり」と続く。
低学年の子は「不安」が多いんだろうなあ。
不登校の初期段階、多くの大人は「原因探し」を始めるようです。
親も先生も、原因を突き止めてそれを排除することに躍起になる。
「友達関係」など原因がはっきりしているケースはいいんですが、「無気力、不安」の場合は本人もうまく説明できないケースが多いように感じます。
そして、その尋問でさらに嫌になる・・・学校に行けない自分を責める・・・
学校生活に馴染めない子の場合・・・
特に楽しくない学校に行かされ、興味の無い授業で拘束され、休み時間は短く、それが3時くらいまで続く。
そして無給。会社に置き換えると・・・
自分に合う組織、合わない組織は誰にでもあると思うんです。
高校以降はある程度自分で選べるのに、小中学校は地域で決められたところに通わないといけない。
「合わない」と表明しても、理由を聞かれ、あの手この手で通わせようとする。
そのうち馴染める子もいるけど、そうじゃない子もいる。
そして、そうじゃない子がどんどん増えているという現実。
うちの長男も、多分合わなかったんだと思います。
1年生の時は、きっちり30日周期でお腹が痛いと言ってお休みしてました。
3年生の頃は1学期に数回になってましたけど、やっぱり定期的に休んでました。
今にして思えば、彼が学校に通い続けるために必要な休みだったんでしょう。
そして、コロナで一斉休校だった2ヶ月間。
「勉強する=学校に行く」では無い事に気がついたんだと思います。
「学校に行けない」んじゃくて、子どもが「学校を選ばない」んだと感じます。